LGBTとは一般的に下記の性的嗜好、また、身体の性と心の不一致である性同一性障害の男女など全ての頭文字を合わせた総称です。
- Lesbian(レズビアン)(女性が女性を性的対象とする)
- Gay(ゲイ)(男性が男性を性的な対象とする)
- Bisexual(バイセクシュアル)(同性、異性のいづれも性的な対象)
- Transgender(トランスジェンダー) (身体的な同性を性的な対象としているが、当人が身体と心の不一致間を抱えており、女性から男性のように性転換を済ませた人のこと)
上記の頭文字をとって、一般的にLGBTと言っています。
人権に対する権利意識が高まるなかで、性的嗜好など関しても言及される事が多くなってきました。
また、それぞれ偏見に関して、それはおかしいという声が大きく上げられるようになってきました。
教育関係者、人権団体、社会福祉業議会のような団体、また行政機関なども、時代に対応をしていこうと模索しています。
しかしながら、権利意識だけが高まって単なる「性的嗜好までも一般的であると認めろ!」というような理性的ではない声なども多くあるのも疑いようがありません。
その点との整合性をとりながら、教育関係者などの方には当事者との関わり上手にして頂く必要性があります。
では、下記に「L」「G」「B」「T」のそれぞれの解説を行っていきます。
「L」「G」「B」「T」のそれぞれの解説
- Lesbian(レズビアン)(女性が女性を性的対象とするいわゆる同性愛である)
- Gay(ゲイ)(男性が男性を性的な対象とする)
- Bisexual(バイセクシュアル)(同性、異性のいづれも性的な対象)
- Transgender(トランスジェンダー) (身体的な同性を性的な対象としているが、当人が身体と心の不一致間を抱えており、女性から男性のように性転換を済ませた人のこと)
① Lesbian(レズビアン)(女性が女性を性的対象とする、いわゆる同性愛である)
レズビアンとは、自身の性に対して(自身は女性という自己認識がある)不一致がない状態で性的な対象が同性である女性という分類です。
【注意点:】思春期など成人に至るまでの成長過程では単なるレズビアンに分類されるように外形上は見えるが、当人が認識している自己の性が男性の場合は「性同一性障害」となります。
外形上では判断がつかないので、当人と話をしてコミュニケーションを深めるなかでしか、単なるレズビアンなのか、若しくは性同一性障害なのかはわからない。
レズビアンの思春期、成人になるまでの問題点
小学生高学年に至るまでは、女の子が女の子を好きという光景はよく見られるものです。
しかし、高学年に差し掛かり女子児童の中にはだんだんと「クラスの男子の誰それが好き」などのいわゆる恋愛の話題が飛び交うようになってきます。
その中で、女子児童の中で「え???わたし、女の子が好きなんだけど」と心の中での違和感が大きくなり、自分自身は変なのだと感じはじめ自身が「おかしい」と思い悩むようになっていきます。
性を含む悩みごとは児童などでは、あっけらかんと言うことができない問題で、それが恥ずかしいことだと思うと思い悩むことになります。また、自分の世界に閉じこもるようになると、レズビアンというものが割と普通にこの世界に存在していることに気が付けないことが問題です。
ただ、違和感はありつつも、成人を過ぎていくと、自ずと性的な嗜好の情報を取捨選択ができるため、特段と思い悩む問題ではなくなっていく事が通常です。
レズビアンの成人期以降の問題点
レズビアンの成人期以降の問題は法的問題です。
婚姻を含まないのであれば、レズビアンというのは単に性的嗜好の問題と言っても良いが、そこに恋愛があり、一般的に家庭を築こうとする際に婚姻制度の問題です。
いわゆる同性婚は日本国としては認められておらず、地方自治体が同性婚も認めるという形式で一部認められてるに過ぎないからです。
② Gay(ゲイ)(男性が男性を性的な対象とする、いわゆる同性愛である)
ゲイとは、自身の性に対して(自身は男性という自己認識がある)不一致がない状態で性的な対象が同性である男性という分類です。
【注意点:】思春期など成人に至るまでの成長過程では単なるゲイに分類されるように外形上は見えるが、当人が認識している自己の性が女性の場合は「性同一性障害」となります。
外形上では判断がつかないので、当人と話をしてコミュニケーションを深めるなかでしか単なるゲイなのか、若しくは性同一性障害なのかはわかりません。
ゲイの思春期、成人になるまでの問題点
小学生高学年に至るまでは、男の子が男の子を好きという光景はよく見られるものです。
男子の場合には、男同士の友情的なものと、性的嗜好を含むのか?というのは児童期から割とわかりづらいものです。
特に問題は女性のレズビアンよりも、ゲイの方が偏見的な「キモチ悪い」という意識も強く、それが本人自身にもあり強い自己嫌悪などを引き起こすこともあり、特に性行動も出てくる年齢になればなるほどに、自己に対する嫌悪感が強くなっていきます。
また成人をしても「ゲイなんて言えない」という気持ちも当人に強く残る傾向にあり精神的に参ってしまう事が問題である。
年齢を重ねれば重ねるほど、それに嫌悪感が増していくとも言われています。
ゲイの成人期以降の問題点
ゲイの成人期以降の問題は法的問題です。
婚姻を含まないのであれば、ゲイというのは単に性的嗜好の問題と言っても良いが、そこに恋愛があり、一般的に家庭を築こうとする際に婚姻制度の問題です。
いわゆる同性婚は日本国としては認められておらず、地方自治体が同性婚も認めるという形式で一部認められてるに過ぎないからです。
また、レズビアンよりも「ゲイ」の方が偏見は強いもので社会生活に関して、地域社会とうまく付き合っていくことができないなどの問題が散見され、レズビアンよりも社会的な問題も大きい傾向にあります。
自身がゲイであるという事実自体に苦悩し、それを受け入れることさえも時間のかかる男性です。
本人でも受け入れがたい気持ちになるゲイという事実は、さらに第三者の異性愛の男性からすればゲイの方々を受け入れろと言う方がなかなかに困難なのが現状です。
日本労働組合総連合会が実施した「LGBTに関する職場の意識調査」によるところ、同性愛に抵抗を感じる人は女性に比較して男性が2倍もいるとの調査結果があります。
※「LGBTに関する職場の意識調査」(日本労働組合総連合会・2016)PDF
この事からわかるように男性の同性愛はレズビアンよりも厳しい状況に置かれているし、当人も、それに対しての強い嫌悪感を持っている場合が多いので、女子に比べて男子の方が問題として深刻な傾向にあると言えます。
③ Bisexual(バイセクシュアル)(同性、異性のいづれも性的な対象)
バイセクシュアルとは、同性、異性のいづれも性的な対象となる場合のことです。
同性愛でもあり、異性愛でもある状態です。
比較的にですが、女性のバイセクシュアルはそこまで問題にならないと言えるかと思います。
思春期の過程でも、男子が好き、女子が好きといづれもあり、成長の過程で割と「男性も良いところがあるし、女性特有の良い部分もあるし、どちらも好き」という経験をすることが多く心の葛藤は成長過程と共になくなります。
レズビアンよりも、心の葛藤が体験を重ねていくことで減少していくので、そこまで大きな問題を本人自身が認識することも少ないと言えます。
男性の場合は、先に同性に性的衝動を感じた場合にはゲイと同様の心の葛藤を抱えることになる場合が多いと思われます。
しかしながら、その後に、女性にも性的な衝動を感じる体験もしていくと、バイセクシュアルということも認識せず通常の異性愛として問題なく生きていくなども多くあると予想されます。
ただ、同性を性的対象としてみている期間では同性愛であり、そこから法的な婚姻などにまで発展した際にレズビアン、ゲイと同様の法的制度の問題などに当たることになります。
④ Transgender(トランスジェンダー) (身体的な同性を性的な対象としているが、当人が身体と心の不一致間を抱えており、女性から男性のように性転換を済ませた人のこと)
トランスジェンダーとは、性転換を済ませた人のことを一般的に指しています。
現在的にはLGBTという総称を使用している際のトランスジェンダーはニュアンス的に性転換前であって「性同一性障害」であれば、それをトランスジェンダーと言っているニュアンスがあります。
従って、現在的なトランスジェンダーの認識は「本人が心と身体の不一致を辞任している状態で将来的に医療的な処置を行い性転換をしたいと思っている」場合も含まれると解して問題がないと言えます。
しかしながら、本来的にはトランスジェンダーは肉体を「男性から女性」「女性から男性」へと医療的な処置をすることで性別の転換をしている人のことを言います。
現代の日本でも一定の要件を満たすことで性別変更・戸籍変更が認めれています。
従って法的な男性、女性になることが可能です。
トランスジェンダーの課題点
トランスジェンダーの課題点はLGBTの中で全てを含んでいます。
なぜならゲイ、レズなどの同性愛、バイセクシュアルなどの全ての概念を段階的に踏んでいき最終的に肉体的に医療的な施術を施し性転換を行います。
同性愛、バイセクシュアルなどの場合には精神的なケアが重要なのですが、トランスジェンダーの場合には、本来的にあるもの切除したりする身体的に負担の大きなものです。
従った、若年層の際にはそこまで大きな健康問題に発展することは少ないとは言えますが、加齢と共に現実的に性転換での負担が出てきる可能性も大きくなると言われています。